須田菁華 古九谷写小皿

2014年05月10日

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九谷焼の中でも、江戸時代初期(大体元禄初年頃まで)に作られていたものを「古九谷」と呼びます。
今多くの方が九谷焼といえばイメージするであろう鮮やかな五彩や幾何学文様と絵画の組み合わせなどはこの古九谷の特徴です。

須田菁華(2代か)
古九谷写小皿(20客) 共箱
寸法 11×11×2.5(cm)

今日ご紹介する小皿は山代温泉に窯元をもつ、九谷作家の須田菁華(現在は4代目であり、この小皿の製作は2代か)が古九谷の小皿を写して作ったものです。鮮やかな五彩や、少し内側が広く削られた高台まで古九谷の特徴を忠実に表しています。

 

裏側面には梅の花を配し、高台側面には櫛目文を廻らせています。見込みは空間をうまく使った構図と赤、黄、緑で表された桐がとても上品なので、現代でも様々な場面で使うことができるのではないでしょうか。
またこの小皿は20客の一揃いのものではありますが、それぞれの模様や色など手描きならではの違いがあり、重ねたときに見えてくる歪みも一種の味として面白く感じられます。

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お茶会などかしこまった場にもあうかと思いますが、今回はお煎餅やぼうろなど気軽なお菓子をのせてみました。
のせるものが違うとお皿の雰囲気も変わって見えるような気がします。
これからの季節は水饅頭、水羊羹などの涼しげなお菓子もあうのではないでしょうか。