東美アートフェアに出展いたします

2017年10月07日

 

「まぼろしの加賀蒔絵展Ⅲ」のおしらせ

 

秋らしいお天気の日が多くなりましたね。

とうとう東美アートフェアまで一週間を切りました。

今回、石黒商店は「まぼろしの加賀蒔絵展Ⅲ」と題しまして東美アートフェアにて、江戸前期から近代までの加賀蒔絵のお品を時系列順に展示いたします。
「加賀蒔絵」とは主に金沢で作られる、高い加飾技術とその繊細で優美な表現を誇る蒔絵のことです。「加賀蒔絵」という言葉はもともと単に加賀で施された蒔絵という意味で使われていましたが、現在では金や銀を蒔き、貝などをはめ込んで絵文様を表現する「蒔絵」は高い技術を誇っているとして、金沢市では「加賀蒔絵」という言葉で伝統工芸指定し一般に紹介しています。
1592年(文禄1)に加賀藩初代藩主・前田利家が金沢に入城して以降、約300年にわたり金沢では前田家によって藩政が行われてきました。

その間に盛んに文化推奨の動きや御細工所(おさいくじょ)と呼ばれる道具の細工専門の工房がつくられ、現在工芸大国と呼ばれる金沢の礎が築かれます。

蒔絵においても京都からは五十嵐道甫(?~1678)が金沢に招かれ、江戸では清水九兵衛(?~1688)が前田家御用を勤めました。

藩政期の金沢では名工が活躍しただけでなく、それらを継承する為の組織づくりもされ、伝統と技術が受け継がれてゆきました。
今回の展示では、金沢における蒔絵の始まりの人物として知られる初代五十嵐道甫の作品といわれる硯箱も展示いたします。

加賀蒔絵の源流とされている五十嵐道甫ですが、不明な点が多く今後の研究による発見がまだまだ期待されています。
確かな歴史と技術をもって製作されながらも未知の魅力を秘めているのが加賀蒔絵であるといえるのではないでしょうか。
藩政期から現在までに受け継がれた繊細で優美なお品たちをご覧いただければ幸いです。
会場でお待ちしております。
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<東美アートフェア>

【日時】

2017年10月
13日(金) 11:00~20:00
14日(土) 11:00~18:00
15日(日) 11:00~17:00

【入場料】

大人:1000円
中・高・大学生:800円

【石黒商店ブース】

『まぼろしの加賀蒔絵展Ⅲ』

4階 4-16

出展商品や前売券購入情報などはこちらでご覧いただけます

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