店主の語る骨董入門 ー初心者編ー レポート

2014年03月05日

3月1日(土)に「店主の語る骨董入門ー初心者編ー」を開催し、骨董の定義や買い方、楽しみ方などをお話いたしました。
当日の内容を少しご紹介させて頂きます。

骨董とは、作られてから100年以上経過したものを言います。

京都の「洛中洛外図」に見られる ”唐物屋” が骨董店(美術商)の始まりではないかと言われています。

名称は、古くて ”コツコツ” 音がする事から「骨」が用いられた説、物事を組み立てる”芯(=骨)”という説などありますが、
実際のところ定かではありません。
ちなみに「董」は”大切なもの”という意味です。

骨董は需要と供給、その保存状態や、どこの家に伝来したか等で値段・価値が変わります。

骨董品は箱に入っているイメージをお持ちではないですか?
これは日本の”箱に仕舞う”習慣によるもので、箱のサインの入り方で年代の判別ができます。
長い年月をかけて受け継がれてきた品は、
その時間だけ感動があり、価値があると店主は考えております。

実は金沢は、東京・大阪・京都・名古屋と並ぶ五大美術都市なのです。
戦渦の影響も少なかった事から古いものが沢山残っていますし、
古美術商の割合が高いので非常に買い求めやすい街なのです。

自分の感覚と合うお店を見つけて ”話せる関係” を築く事が ”いいモノ” と巡り会う近道ですので、興味をお持ちの方は色んなお店を巡る事をおススメいたします。
骨董市やアートフェア、正札会等も開催されておりますので
沢山見て、沢山触れることが骨董を知る一歩に繋がるでしょう。

当日は前田家伝来の冠諸道具や茶道具などをご覧頂き、好評に終えました。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。