染付汲出茶碗
2015年08月08日
毎日記録が更新されるほどの猛暑日が続いております。皆さんはどのように猛暑を乗り切っていらっしゃいますか。外出の際はくれぐれも無理はなさらないようにしてくださいね。
さて、本日は上品な汲出茶碗のご紹介です。
染付汲出茶碗(昭和初期頃か)
口径8.0cm
底径3.0cm
高さ4.8cm
緑茶を飲むときの茶碗といえばこの形を想像する方も多いのではないでしょうか。そもそも汲出茶碗とはこのような広口の小さなお茶碗を指し、主に茶の湯でお客様に席入り前の待合いや寄付きで白湯をお出しする時に使われます。
そんな、定番かつ使いやすい大きさと形のこの茶碗、模様もシンプルでこの季節にぴったりです。
少し底に厚みがありますが、口部分にいくほど薄くなり、口当たりもよいです。
高台も小さく、この茶碗の上品さの演出に一役かっています。
帯状の模様は大きな花をいくつか配置し、隙間を蛸唐草で埋めています。
この帯の幅がお茶碗によってすこしずつ太さが違うのも手描きならではの面白さがありますね。
今回は暑いのでゼリーを入れて、小さなスプーンを添えてみました。
食後のデザートにぴったりのサイズです。
数も揃っておりますのでおもてなし用にいかがでしょうか。