伊万里色絵秋草文猪口
2019年02月02日
今週末は比較的暖かく、久しぶりに外を歩く人も多い週末となりました。
春節が近いのでこの時期は東アジア圏から来られるお客様も多のですが、今年は心なしか穏やかに感じます。
節分は明日ですが店では一足早く、豆まきをして福を呼び込みました。
さて、本日は赤の色が目を引く伊万里の猪口をご紹介いたします。
伊万里色絵秋草文猪口 <江戸末>
口径 7.5cm
底径 5.2cm
高さ 6.1cm
形は典型的な蕎麦猪口ですが、胴に少し膨らみがあり、柔らかな印象です。
染付の上に赤絵金彩が施され、菊や女郎花(おみなえし)などの秋草をメインに薊(あざみ)も描かれています。
蝶も舞っているため秋草文としてだけではなく春秋文としてもよいかと思います。
草花図の下、器の下部には剣先文がぐるりと周囲を巡っています。
こちらの猪口、絵付けがくっきりと描かれているものの他に、ぼんやりと描かれているものもあり、物によって線の表情に違いが見られます。
絵付けする職人がそれぞれ違うのでしょうか、職人の性格が垣間見えるようで面白いお品です。
そば猪口として使用できるのは勿論、お酒を頂いたり、小鉢として使用してもよいのではないでしょうか。