伊万里瓢形奈良碗
2019年03月09日
梅の花が咲き、冬も終わりを迎えますね。
兼六園では3月中、早朝開園を行っているそうです。
暖かかくなり徐々に観光客も増えるこの季節、一足先に兼六園へ立ち寄って朝日の中で静かに花見をするのも素敵ですね。
さて、今回は特徴的な形をした華やかな奈良碗を紹介いたします。
伊万里瓢形奈良碗
口径 12.0cm
底径 6.0cm
高さ 11.4cm(蓋込み)
周囲を蜀江文や花唐草、青海波などの吉祥文様で埋め尽くされた豪華な器となっています。
賑やかな図様は柔らかな筆致で描かれ、文様の合間で飛び回る雀や伸びる竹は簡略化されており、良い意味でゆるさがあって可愛らしいです。
胴がくびれた瓢形のお碗で、焼物のお碗としてはあまり見かけない形状をしています。
少し大きめですが、小振りな鉢として丼物を入れたり、煮物や汁物をごろごろと盛ったりしてもよさそうです。
色絵金彩の華やかな文様と相まって、食事に満足感が得られそうです。
春も近いですがまだ空気の冷えるこの季節、この奈良碗で暖かいものをいただくのはいかがでしょうか。