九谷梅唐草文奈良碗
2019年08月24日
昨日は二十四節気における「処暑」を迎えましたね。
この日から夏の暑さが次第に落ち着いてくるとのことですが、予報を見ますと残暑はまだ続くそうですので、体調管理にはお気をつけください。
本日は残暑の食卓を彩るお品をご紹介いたします。
九谷梅唐草文奈良碗
口径 12.3cm
底径 5cm
高さ(蓋込み) 8.4cm
染付を基調として金彩で縁取られた華やかな奈良碗です。
さし色の朱が器をより豪華にしています。
蓋の高台には雲鶴と巻物、花菱で縁取られた見込みには松竹梅が描かれています。
身は角が取れて丸みがあり、持ったときの手なじみもよく、可愛らしい印象を受けます。
蓋も丸みがありますが、平たく作られているので、閉じたときは思いの外すっきりとしています。
サイズは大き過ぎず、小さ過ぎず、いろいろなお料理に使いやすそうです。
このお品自体は九谷焼のれっきとした和物でモチーフも伝統的なものですが、コバルトや金などの色使い、全体に装飾を施すさまからはモスクの様な、どこか中東の風情があるように感じたのは気のせいでしょうか。
夏も残すところ僅かばかりとなりました。
残りの暑さを楽しむ術として食卓を華やかにしてくれる器はいいかがですか。