阿蘭陀更紗風呂敷
2025年11月29日
金沢の紅葉も終わりに近づき落ち葉が目立つようになりました。
いよいよ冬到来ですね。
冬が来るということは今年が終わるということですね…
振り返るような時期になりました。今年の大きな出来事のひとつといえば大阪万博がありましたね。
ということで、今回は異国情緒あふれる更紗の一品をご紹介します。



白地大唐花紋阿蘭陀更紗風呂敷
19Cごろ
90cm×92cm
更紗が日本に渡ってきたのは16〜17世紀ごろ、南蛮船やオランダ船によってもたらされたといわれています。目新しく鮮やかな異国の模様やデザインは当時の日本人の目を輝かせたことでしょう。更紗はインド更紗をはじめ、和更紗、ジャワ、ヨーロッパなど産地も様々です。豊富なデザインに今でも見飽きることはないですね。
さて、紹介に移ります。
目の細かい木綿地に木版捺染ならではの味わいが感じられる一枚です。ハリのある生地にきれいな発色で、赤い花紋様が一面に広がります。規則性のあるデザインで地を埋め尽くすように模様が広がりますが、伸びやかに描かれた葉や茎の表現からか、自然と窮屈さを感じません。

冒頭にも多様な産地について触れましたが、今回の品はというと模様や色合いの雰囲気からインドからヨーロッパ向けに作られた更紗かと思われます。

また、裏面を見ますと水色の絹の裏地がつけられています。
この品が渡ってきた経緯など考えると…おそらく煎茶道具の「茶具敷」として使われていたのではないでしょうか。

多少のシミや穴はポツポツとありますが総じて保存状態がよく、綺麗な一枚です。箱に収められ大切に保管されていたことが想像できます。もちろん煎茶道具として、あるいは布の特性を活かし、敷く、被せる、包むなど、暮らしや空間に合わせて使っても楽しそうです。

