山本浩二 作品

2014年11月22日

皆さん、青磁といえば何色を思い浮かべますか。

青磁という名前なのだからもちろん青色と思われるかもしれませんが、実は青磁釉には色々な青色があります。例えば緑がかった青磁はオリーブ・グリーンなどと呼ばれますし、カワセミの羽の色のような高麗青磁は翡色青磁とも呼ばれます。また「雨過天晴」(雨の上がった空の雲間から見える青空)という熟語は理想的な青磁の色を表す言葉としても知られています。

美術館などで青磁が一堂に会す展示を見ると産地や時代、あがりによって少しずつ色が違うことがより実感できます。

 

本日はそんな青磁釉の色合いと成型がとても美しい作品で活躍していらっしゃる作家さんをご紹介いたします。

 

<山本浩二>

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一輪挿 加賀聖釉風車彫(高さ12cm/口径2cm/底径4cm/最大直径9cm)

一輪挿 加賀聖釉十二面取(高さ11cm/口径、底径3.5cm/最大直径7cm)

フリーカップ(高さ8cm/口径8.5cm/底径4cm)

輪花皿 5客(高さ3.5cm/口径10.8cm/底径4.5cm)

 

 

山本さんは1988年、加賀市生まれの方です。京都で専門の技術学校を出た後、株式会社宮吉製陶所をへて2011年より九谷焼の窯元である株式会社 加賀陶苑にて製作を続けていらっしゃいます。

成型はどれも美しく、そして軽く丁寧に作られています。一輪挿などは口のところがすっと抜けて美しいフォルムなのが印象的です。

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山本さんの作品はすこし落ち着いた、緑がかった青磁釉がかかっていますので今回はちょっとクールにかっこよく撮影をしてみました。決して派手ではないですが、使う場面、置く場所によって様々な表情がみえてくる作品の数々です。

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