水野克俊 作品
2015年09月14日
石黒商店の記事に度々登場している白磁のお皿たち。
これらは現在広島で窯を開いていらっしゃる水野さんのお品です。
リニューアル時から店内の雰囲気作りに欠かせないお品にも関わらず、昨年3月にFacebookで少し紹介したきりになっておりました。
今回は新しい形のお皿も入荷しましたので改めてご紹介させていただきます。
水野克俊
1960 広島県呉市生まれ
1981 大学卒業後、瀬戸窯業訓練校に入学
1982 九谷青窯入社
1990 愛媛県旧広田村にて独立
2010 呉市に移転し、制作を続ける
★東京のTIME&STYLE MIDTOWNさんで毎年個展も開催されています。
水野さんは九谷で修行経験もある作家さんで、きめ細やかな形と柔らかい印象を与える白い釉薬が特徴です。
実はこれらはどれも、水野さんがよいと思われた古いものを、白磁の器として形を写し、更に現代の生活で使いやすいよう作られています。
例えば下の輪花小皿は伊万里の輪花皿を元にしています。この花弁の部分は一つ一つ指でかたどって作られています。
(輪花小皿:口径13.5cm、高さ3.0cm、楕円輪花小皿:口径8.5cm、高さ2.5cm)
写されたものは陶器だけではありません。
こちらは名前の通り、ファンも多い鋳物のピューター皿を元にして作られています。(ピューター皿:口径23.0cm、高さ4.0cm)
また、最近入った口紅のついた輪花皿は古い根来塗を元に作られています。
(口紅輪花皿:口径13.0cm、高さ3.0cm)
昔から受け継がれてきた形と、水野さんのシャープで丁寧な造形、そして白磁の美しさが合わさって、和でもあり、洋でもあり、モダンでもあり、アンティークでもあるような…不思議な感覚に陥りますね。
そのためかどんなお品とも相性が良く、当店でもよく使わせていただいております。
古きをたずねて新しきを知る、まさに温故知新の品々です。