垣内さん工房見学
2015年11月09日
さて、寒い季節を迎えるにあたり、暖かみのある漆のお品をディスプレイし始めました。片口、茶托、盃などが特に注目をいただいているように思います。
本日は当店で置かせていただいている漆の作家、垣内さんの輪島の工房へお邪魔した際のレポートをお届けします。
(↑自身のお品を手に取る垣内さん。垣内さんとお品についてはこちらもご覧ください。 )
垣内さんの工房は、「まれ」の舞台としても注目された輪島の朝市通りに程近いところにあります。
1階にはお茶室もあり、最初はお茶でおもてなしいただきました。お庭もあって驚いたのですが、この工房、垣内さんが購入する前は輪島では数少ないお茶の先生のお宅だったそうです。
また、輪島塗の本場らしく漆の木も茶室の一部に使われていました。ただ、残念ながら能登半島地震の際に壊れてしまった所も多々あり、今は蝋燭を使って茶室を演出してくださいました。
製作をされる部屋は2階で、壁にはご自身のお品を飾り、さらに塗りを施した品を乾かす為の大きな塗師風呂や使い込まれたテーブルが印象的でした。
年季の入った家の所々にタペストリーやご自身のお品もありました。
ミャンマーで作られた木地を使って製作を進めていた垣内さんですが、最近は古い漆のお盆などを修繕し、塗り直しをへて新しいお品を作り出すというスタイルも試されています。
これらのお盆、なかなかいい味を出していて使い勝手もよさそうです。
何点か預かってきましたので、お店にお越しの際は是非手に取ってご覧になってみてくださいね。