二十四節気
2014年05月17日
立夏も過ぎ、少しずつ夏の気配が現れてきました。
金沢城のお堀通りのあやめが見頃を迎えています。
兼六園はもう少しで見頃といったところでしょうか。あやめは工芸品の文様にもよく登場し、古くから日本人になじみの深いお花です。
今回はお店でもディスプレイの参考にしている二十四節気のお話をすこし。
古代中国では黄道(太陽の通る道)を4つの季節(冬至、春分、夏至、秋分)に分け、さらにそれを6つに等分し、1年を24に分けて季節を表す名前をつけ、天候に左右されやすい農業に役立てました。
これが二十四節気の始まりです。さらに細かく分けた七十二候というものもあります。ちなみに「気候」ということばは、この「節気」と「候」からできています。
日本人はこの二十四節気や季節ごとに咲く花を記した花暦などを使って、古くから敏感に季節の変化を感じ、楽しんできました。石黒商店でも季節の移り変わりを意識して、色々なお品をご紹介していけたらと思っております。
今は立夏ですが21日には小満を迎えます。立夏は春分と夏至のちょうど中間にあたり、立夏から立秋の前日までが暦の上での夏です。小満とは諸説ありますが、陽気が良くなって草木などが次第に生い茂り天地に満ち始めることから小満といわれるそうです。
夏に向けてガラスや竹材のものを準備すると涼しげにこれからを過ごせそうですね。
(写真は冒頭のお掘通りのあやめです)