雑誌掲載のお知らせ・伊万里寿字小鉢
2018年12月15日
とうとう雪が降り始めましたね。
今回は、雑誌に掲載されましたのでお知らせいたします。
この度、12月7日(金)発売の雑誌、小学館『Precious』1月号にて、当店を紹介して頂きました。
「心浮き立つ「きれい色コート」で金沢へ」という章の見開きを飾らせて頂いております。
お店の外観と伊万里の小鉢が紹介されており、弁柄格子に青色のコートが良く映えています。
その他にも誰もが知っているような有名な観光スポットから、少しニッチな場所まで、ゆったりと金沢を楽しめそうな場所が素敵なコートと共に掲載されておりますので、是非お手に取ってご覧ください。
今回の骨董のはなしでは『Precious』1月号にて取り上げていただいた伊万里の小鉢をご紹介いたします。
(『Precious』HPより)
【骨董のはなし】
伊万里壽字丸文小鉢 <江戸末〜明治>
口径 12.3cm
底径 4.3cm
高さ 5.2cm
丸文と花文が踊るようなデザインの可愛らしい小鉢です。
器形は丸く底にかけて少し厚く作られており、碁笥底なので安定感があります。
少し側反りになっているので口あたりもよく汁気のあるお料理にも使えますね。
内側の図柄の華やかさに比べて外側は綺麗な白が目に入ります。
丸窓に描かれている字が2種類ありますが、実はこの字は両方とも「寿」の字です。
この字がまるで正面から見る舟のようにも見え、その舟は宝舟かもしれないなどのおめでたい妄想がはかどります。
寿の字には「百寿図」などにも見られるように100種類ほどの字体があり、その中の一部ではないかと思われます。
百寿図とはその名の通りですが様々な字体を用いて書きあわらした100個の「寿」の字のことで、長寿や幸福への願いが込められています。
見込みには宝尽くし文によく描かれる蓑笠と軍配文が描かれており、軍配は勝利を呼び寄せる、蓑笠は危険な物事から姿を隠し守ってくれるなどの意味があります。
おめでたい図柄尽くしのこちらのお品、お正月やお祝いの席にお披露目されてはいかがでしょうか。
過ぎてしまいましたが12月13日は正月事始めといい、お正月の準備に取り掛かるというところも多いそうです。
気持ちよく新年を迎えるために大掃除など早めに終えられるよう今から少しずつ取り掛かからなくてはいけませんね。