登録有形文化財に答申されました。
2015年03月14日
(20150314 投稿)
北陸新幹線開通おめでとうございます。
待ちわびていた新幹線が開通し、今後の金沢の発展がますます楽しみです。
さて当店でも嬉しいご報告があります。
この度、石黒商店の店舗及び主屋が国の登録有形文化財に答申されました。新聞、TVでもとりあげていただき、大変嬉しい限りです。
来店したことのない方のために少し店舗についてご紹介いたします。
当店舗は築79年を迎えた金沢町家です。
創業から二度店舗を変わり昭和11年頃にここ十間町に移転しました。
町屋の名前のとおり、昔から店舗兼住宅として使われてきました。昨年の2月には昔ながらのよさを残しつつ、リニューアルも行いました。
古美術商ですのでもちろんお品を求めていらっしゃる方が多いのですが、最近では建物に惹かれて、のれんをくぐってくださる方も少なくありません。
遠くからでも目を惹くせがい造りと弁柄格子はもちろんのこと、店内の天井部分の作りや、明り取り用の窓までの高い吹き抜け構造が、特に喜んでいただいているように思います。また、古い建物ですので立派な古材が各所に見られます。
普段はなかなか奥のお座敷などを見ていただくことは出来ませんが、そのあたりも含めてHPにて紹介しておりますので是非御覧ください。
さて、ところで登録有形文化財とは何なのでしょうか。
登録有形文化財は文化庁によって登録されるもので、文化庁ホームページには以下のように説明されています。
「平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって,保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を,文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」が導入されました。この登録制度は,近年の国土開発や都市計画の進展,生活様式の変化等により,社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために作られたものです。」
つまり“後世に文化財建造物を幅広く継承していくための登録簿に追加された”というような感じでしょうか。
登録されたことを示すプレートはしばらくしてから設置予定です。
また設置されましたらご報告いたします。
今後とも石黒商店をよろしくお願いいたします。
********************************
(20151114 更新)
<登録有形文化財の登録プレートが設置されました>
石黒商店の店舗兼主屋が今年の3月に登録有形文化財に答申され、11月の始めに登録証伝達式が金沢市役所で行われました。(金沢市の公式HPにものせてもらいました)
お天気のよい日の夕方には格子の影が店内に映りまた違った表情を見せてくれます。
登録プレートは玄関左手に設置しました。暖簾をかけているときは隠れて見えにくいのでぜひ暖簾をくぐって見に来てくださいね。