第5回茶話茶話会「和紅茶の会」レポート

2016年05月30日

5月20日、21日と「東川和正作品展」に合わせまして、東川さんの天目釉の器を使って和紅茶を楽しむ会を行いました。

いつもの茶話茶話会とは違い、今回は店内の立礼卓にて行いました。

少人数で終始なごやかに進んだ今回の会を少しだけレポートいたします。

和紅茶は全国で作られ始めているそうですが、石川では6年程前から打越で作られています。

以前、織田さんの「加賀紅茶の話」でもご紹介いただきましたが、茶葉はもちろん金沢の紅茶「輝」(かがやき)を使いました。輝に限らず和紅茶は時間をおいてもえぐみが出にくく、やわらかな甘さが特徴です。大体3分程かけてゆっくり茶葉を開かせてゆきます。

この間にお菓子をお持ちしました。

今回は吉はしさんに紅茶にあう和菓子を作っていただきました。水紋と名付けられたこのお菓子は、水色とほんの少しの緑色が混ざり合い、水の波紋が表されています。

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茶葉が開いたところを見計らっていよいよ紅茶を注ぎます。

東川さんの器に紅茶を淹れると黒のような銀のような、濃紺のような色合いだった天目釉が黄金色に輝いて見えたのも印象的でした。

参加された方からは「これ(和紅茶)、私好きです!」と率直な感想や、「ほっとします」というお声も頂きました。

また、東川さんのお皿とお碗を使わせてもらいましたので、21日は東川さんからも制作に対して少しだけお話をいただきました。

天目釉の色や模様は一瞬にして決まってしまう点が難しいことであり、狙ってはいるが本当に難しい、とおっしゃっていました。この天目釉の特徴をいかに立体的に使うか、生活に落とし込むかが東川さんの狙いだとのことです。

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(お話をされる東川さん)

お菓子とお茶、どちらが先ということもこだわらない会でしたので、参加された皆様はお話を聞きながらゆっくりとお好みでお茶もお菓子も楽しんでいらっしゃいました。