セミナー「立礼卓と建築」 レポート
2014年09月18日
13日に行われたセミナーが無事に終了しました。そのもようを一部ですがレポートいたします。
当日は村川さんの自己紹介やこれまでにデザイン、設計した物件の紹介に始まり、今回作って頂いた立礼卓、さらに金沢と京都の町家についてと、とても盛りだくさんでお話いただきました。質疑応答ではなかなか声のあがらなかった参加者の皆さんですが、その後自然とお話が弾み、当店の奥座敷にはなごやかで楽しそうな声が響いていました。
以下、立礼卓のお話の一部をまとめたものです。
当店の立礼卓は茶道家の木村宗慎先生監修のもと作られました。今、お店に出ているのはお点前用の机と机一つだけですが、揃いの机や炉壇を組み合わせることで4畳半ほどの空間を作る事が出来るのが特徴です。
またもう一つの特徴である細い足の部分は、360度どこから見ても視線が通るようにという狙いのもと作られました。これは当店の立礼卓の置き場所が入口より一段高く、足元に目がいきがちであるということに気づかれてのことだそうです。
そして実は椅子の座面はA4サイズに、面積の広いほうの側面はA3サイズに作られています。やはり定型のサイズというのは人が見て気持ちのよいサイズだそうで、当店の立礼卓をすっきりとみせることに一役買ってくれています。
当日は、村川さんに設計していただいた立礼卓でお茶をお出ししました。お菓子は今回の為に吉はしさんに作っていただいたものです。周りは砂糖で固まっていますが、中は柔らかく、ジューシーなラズベリーの味わいが口一杯に広がります。左下には粉砂糖で石黒商店のロゴマークも付けてみました。
来週は店主の語る骨董入門—高台編—のもようをお届けします。