高橋介州 象嵌一輪挿
2016年08月27日
まだまだ残暑が厳しいですが、店内は秋に向けたお品に入れ替えを行いました。
その中で本日ご紹介するのは金沢市出身、高橋介州作の一輪挿です。
高橋介州 象嵌一輪挿
高さ 24.0cm
口径 2.5cm
底径 5.0cm
高橋介州は1905年(明治38)に金沢市に生まれ、東京美術学校にて彫金技術を学び、帝展や新文展で活躍しました。戦後は活躍の場を日展にうつし、作家活動の一方で石川県工芸指導所所長や石川県立美術館の館長も勤めました。さらに加賀金工作家協会の結成にも尽力し、若手作家の育成にも力を注いでいたことでも知られます。
県立美術館にもいくつか所蔵がありますが、どれも繊細で美しい紋様が印象的です。装飾的でありながらシンプルさも兼ね備えた作品の数々は、現代のおしゃれに通ずる物を感じますね。
この一輪挿しも花菱紋が胴と口縁部にぐるりと施されており、美しい形をそっと際立てています。意外と小さく可愛らしいこの一輪挿を是非お店に見に来てくださいね。