大聖寺伊万里薄紋小皿

2016年09月10日

 

連日虫の声が聞こえる季節になりました。

今日はそんな虫達が隠れているであろう草むらで、風に揺れる薄を描いた小皿を紹介いたします。

 

大聖寺伊万里薄紋小皿(大正〜昭和)

口径 8.5cm

底径 4.8cm

高さ 3.0cm

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ゆるやかな輪花形の小皿に、薄が丸文の中でくるくると踊っているようです。

呉州(藍色)と金彩が交互に使われているので、シンプルでありながらやわらかい印象も与えてくれます。

また、しっかりと大きく作られた高台に、厚くぽってりとかかった釉薬もやわらかさを感じる一因だと思われます。

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あいにく、真ん中の文字のような、印のような四角は何を表しているのかわかりませんが、赤が入っても落ち着いた雰囲気を持っている小皿ですね。

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小皿にしては少し背が高く重さもありますが、何とでも相性が良く、使いやすいお品ではないでしょうか。

今回は豆菓子を乗せてみました。小腹が空いた時、ちょっとつまむにもちょうど良い量が乗りますよ。