八角小皿
2016年10月29日
観光シーズンということで金沢市内では連日、たくさんの観光バスを見かけます。少し肌寒いですが歩いて散策もまだまだ楽しめる時期なのではないでしょうか。
本日はそんな観光中の方にもおすすめしたい九谷焼の小皿をご紹介いたします。
八角小皿
最大直径 9.0cm
底径 5.0cm
高さ 2.0cm
「八」は末広がりで、大変縁起の良い数字です。
また方角を表す八方位や、占いでよく耳にする八卦も「八」が使われています。
仏教においても「八」が関係する言葉が多くみられ、法隆寺の夢殿は八角の建物として知られています。
このように中国や日本では古くから何か「八」に対して特別なイメージがあったであろうことは様々な所から伺えます。
前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介する小皿もご覧のとおり八角形なんです。
見込みには桃が描かれ、その周りは万華鏡を覗き込んだような幾何学文で埋められています。九谷らしい緑の釉薬もバランス良く使われており、華やかですが、面をとった形のおかげかすっきりとした印象も受けます。
赤絵に八角の形、そして桃などおめでたい雰囲気をまとったお皿ですので、お正月に向けて、福を招き入れる器として使ってみてはいかがでしょうか。