七宝燗鍋
2022年07月09日
先日は七夕でしたね。
いろんなことが起こる世の中ですが少しでも心穏やかに皆様が過ごされることを願います。
本日は夜の星座のような総七宝の変わったお品をご紹介いたします。
七宝燗鍋(江戸末〜明治)
口径 約13cm
高さ(つる含む) 約14cm
注ぎ口部分 約4cm
七宝とは、金属などにガラス質の釉薬を焼き付けた七宝焼のこと。
今回ご紹介する燗鍋では器物の全面に七宝焼が施されており、珍しいお品です。
全体を見ると幾何学文で仕切られ整然とした印象を受けますが、よく見ると唐草や菊や梅、桔梗のような五弁の花々、瓢箪のような形など、とにかく様々な模様が表されており、色々な角度から見てみたくなります。
また、底面はすこし印象が変わり、金属線が様々な形に曲げられた模様が表れています。
釉薬を効率よく焼き付ける為かもしれませんが、なんだか星座の図のようにも見えませんか。
お酒が入るとまた模様や色がきらめいて印象が変わるかもしれません。
注ぎ口にまで施された七宝がどんな輝きを見せるのか気になるお品です。