九谷色絵秋草文猪口
2014年10月04日
10月に入り肌寒い日が多くなりました。
店内も晩秋から初冬のイメージでお品替えをし、HPの写真も更新の準備をしています。
今日は最近入ってきた、秋にぴったりな九谷焼をご紹介いたします。
<骨董の話>
九谷色絵秋草文猪口 鏑木製
大正〜昭和初期
(口径×高さ)6.0cm×8.6cm
このお品は金沢の九谷焼窯元 鏑木商舗で作られたものです。
鏑木商舗は江戸時代に創業し、明治に入ると海外輸出に力を入れるようになりました。海外輸出が隆盛を極め「鏑木製の九谷は一級品」とまでいわれました。
高台裏に鏑木製と銘を入れたのは商品に責任を持つという店主の心意気を表しているそうです。
〔鏑木商舗HPより抜粋〕
文様に目を向けると、金襴手の色絵で秋草が繊細で丁寧に描かれています。鉄線や牡丹は春にも楽しめるお花ですが、撫子や萩などが描かれており秋らしい雰囲気を上品に演出しています。
光にかざすと透けて見えるほど薄手で軽く、
端反りで飲みやすそうなデザインです。
少し贅沢な気分を味わいたい時に、このお猪口で秋の長夜を楽しむのもいいかもしれませんね。